私の周りには、発達障害の人が多いのです。
職業柄ではなくカウンセラーという仕事する以前から自分の子どもを含めても多いと感じています。
発達障害の事はネットや本で多くの情報があるためここでは詳しくは説明しません。
それより、発達障害を持ちながら生き抜いてきた人を紹介したいです。
LDの人。
LDとは学習障害 全般的に知的発達に遅れはないが聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に困難を示す様々な状態を指すものである。
原因として中枢神経に何らかの障害があると推定されるが視覚、聴覚、知的、情緒などの障害や環境的な要因が直接の原因となるものではない。
【ウィキペディア参照】
私の知っているLDの人は漢字を読むのを困難にしていました。
仮に名前をkさんとします。
kさんは子どもの頃から本を読むのも、電車に乗るのも大変そうにしていたのを私は知っています。
学校の勉強も、団体行動も苦手なせいか、周りから理解されない苦しみを持っていいるようにも見えたし、生きにくそうにも見えました。
毎日会う間柄ではなかったので、Kさんの母親からよく愚痴を聞いたりもしていました。
昔は今と違って、発達障害の子について周りの子どもも、その親たちも理解してくれる人は少なかったせいか、さぞや大変だったろうと思います。
でも、kさんはLDだからといって、漢字が読めない理解できないからといって知りたいという気持ちを諦めなかったのです。
ルビのふってある百科事典ならいくらでも読めた。
サメのこと蜂のことが知りたいと思えば、図書館でいくらでも調べられたし、
読めないのなら誰かに読んでもらって、ひらがなでメモをとり、知り得た情報を大事にしていた。
パソコンや電子辞書を使えるようになったら、いくらでも自分で調べることができるようになり、そうやって自然環境の事を勉強していった。
一人では難しい解らない事は、自然の事を詳しい人たちに聞いて回った。
(例えば木や森のことを知りたければ大きな公園の管理をしている人たちの中にいる詳しい人から直接口頭で聴きに行ったりもしたそうです。そうすれば難しい漢字を読む必要性が無いからだそうです。)
学校の勉強は正直、苦手だったと思う。
でも、自分の知りたいことや勉強をしたいことは自分で工夫して知り得ていった。
昔、小さい頃の周りから理解されてないkさんはもういない。
今ではkさんは子供の頃から憧れていた自然環境の仕事についています。
他のADHDの人は忘れやすいから、文明の利器をかりて、携帯にメモ
ノートパットにメモ、パソコンにメモと同じ内容を3箇所書いて毎日確認する工夫をしていると聞いています。
ADDの人は音がよく聞こえてくるそうです。周りの雑音が大きく聞こえて来るそうです。
音の方向へ注意がいってしまうため、集中力を保つのが難しいと聞きました。
そこでその人のとった工夫はあえて周りのうるさい環境で仕事や勉強をするそうです。テレビと音楽を同時に聞き流しながら勉強をすると頭の中によく入ったと聞きました。
ほかの人はゲームをしながらその合間に勉強するとよく覚えられたとか、
ブツブツ独り言を言いながら勉強したとかも聞きます。
なるほどと思うこともあります。
発達障害だからこその工夫はたくさん伺えます。
そうやって、自分で工夫しながら探しながら、これだと思う自分のやり方を手にしてきた人は能力を発揮していると、そして強いと私は感じています。